更新日 2018-09-18 | 作成日 2018-09-18

平成28年度 野球部名勝負!

H28 春季県大会1回戦 白鴎大足利高校戦

吉田 峰人

 平成28年度の春季栃木県高校野球大会は、矢板中央高校は初戦でいきなりシードの白鴎大足利高校と激突することになった。白鴎大足利高校は最速145kmの速球を武器とする本格派右腕水野を擁し、2015年秋の県大会において優勝を果たしている。矢板中央サイドとしてはこの絶対的エースをどう打ち崩すかがこの試合の大きな焦点となった。

 試合は4月24日日曜日午前11時40分から栃木県総合運動公園野球場において、矢板中央の先攻で試合開始。

 1回表、白鴎大足利の先発マウンドにはエース水野が立つ。その水野の立ち上がりを矢板中央打線がとらえる。
 先頭の1番江尻が2球で2ストライクと追い込まれながらも4球目をセンター前ヒットで出塁し、2番野中のサードへの当たりが敵失となり無死1、2塁。3番吉田も1ボール2ストライクと追い込まれながらも4球目をライト前に弾き返し、この間に2塁ランナーの江尻が3塁を蹴って一気に生還、あっという間に1点を先制する。4番加藤はレフトフライに倒れ、1死1、2塁。5番齋藤のファーストゴロの間に2塁ランナーの野中、3塁ランナーの吉田がそれぞれ進塁し、2死2、3塁。6番田鎖も2球で2ストライクと追い込まれながらもその後は粘り、カウント2-2からの6球目をライト前へのポテン適時打で3塁ランナーの野中に次いで2塁ランナーの吉田も生還し、2点追加。7番大島は空振り三振に倒れるが、この回3点を先制した。
 1回裏、矢板中央の先発マウンドには鈴木が立つ。先頭の大竹をファーストゴロに打ち取り、2番杉山をエラーで出塁させるものの3番水野をカウント1-1からの3球目をセカンドゴロ。4-6-3と渡る併殺打に打ち取り無得点に抑えた。

 2回表、矢板中央の攻撃。8番鈴木、9番渡辺を連続空振り三振に打ち取るが、2死無走者から1番江尻が1ボール2ストライクと追い込まれながらの5球目をセンター前に弾き返し、ヒットで出塁。2番野中のときに1塁ランナーの江尻が盗塁を決め、2死2塁。ここで野中は左中間に弾き返すタイムリーヒットでこの間に2塁ランナーの江尻が還り、1点を追加。打者走者の野中は2塁を狙ったがタッチアウトとなり攻撃終了。しかし2死無走者からの貴重な追加点により4対0とリードが4点に広がった。
 2回裏、白鴎大足利の攻撃。4番秋をレフトフライ、5番池田をファーストゴロ、6番益子をショートゴロに打ち取り、三者凡退に抑えた。

 3回表、矢板中央の攻撃。先頭の3番吉田がライトオーバーの三塁打を放つが、4番加藤が空振り三振、5番齋藤がサードフライ、6番田鎖がサードゴロで得点ならず。
 3回裏、白鴎大足利の攻撃。7番中村をショートゴロ、8番上野に替わっての代打和家を空振り三振、9番高取をライトフライに打ち取り、この回も三者凡退に打ち取った。

 4回表、矢板中央の攻撃。7番大島はレフトフライ、8番鈴木は空振り三振、9番渡辺はピッチャーゴロに倒れ、三者凡退。
 4回裏の白鴎大足利の攻撃。1番大竹をサードゴロ、2番杉山をセカンドゴロ、3番水野はライト前で出塁するが、4番秋をライトフライに打ち取り、この回を無得点に抑えた。

 5回表の矢板中央の攻撃。1番江尻は空振り三振、2番野中はレフトフライ、3番吉田はセンターフライに倒れ、この回も三者凡退。
 5回裏、白鴎大足利の攻撃。5番池田がショートのエラーで出水すると、6番益子の送りバントをキャッチャー加藤が1塁へ悪送球、この間に1塁ランナーの池田が3塁へ進み、無死1、3塁のピンチ。ここで7番中村がレフトへ犠牲フライを放ち、3塁から池田が還り1点を返され、なおも1死1塁。8番和家が四球で1死1、2塁。しかし9番高取の当たりは良かったが矢板中央のファースト田鎖へのライナー。田鎖がこのライナーを捕球すると飛び出した1塁ランナーの益子は戻れず、田鎖は1塁ベースを踏み併殺打でこの回を1点に抑えた。

試合は4対1で後半へ。

 6回表の矢板中央の攻撃。4番加藤は空振り三振、5番齋藤はセカンドゴロ、6番田鎖はライトへの二塁打で出塁するが7番大島はファーストフライに倒れ、追加点ならず。この回もチャンスはあったもののあと1本が出ない。
 6回裏、矢板中央サイドは先発の鈴木に替えて印南をリリーフさせる。印南は1番大竹をサードゴロ、2番杉山をファーストゴロ、3番水野を空振り三振に打ち取り、三者凡退に抑える。

 7回表、白鴎大足利もファーストの池田に替えて伊澤をリリーフとしてマウンドへ。先発マウンドの水野はファーストに回る。マウンド上の伊澤の前に8番印南は空振り三振、9番渡辺はサードゴロに抑えられ2死となるが、簡単には終わらないのが野球の怖さ。1番江尻がライト前ヒット、2番野中のレフト前ヒットで2死1、2塁。3番吉田はカウント2ボールからの3球目をピッチャー返し、センター前に抜けるタイムリーヒットで2塁ランナーの江尻は3塁を蹴って一気に生還、この間に1塁ランナーの野中も3塁を陥れ、1点を追加しなおも2死1、3塁。続く4番加藤もピッチャー強襲のショート内野安打でこの間に3塁ランナーの野中が生還し、1点追加しなおも2死1、2塁。続く5番齋藤は左中間突破のタイムリー三塁打で2塁ランナーの吉田に続いて1塁ランナーの加藤も一気に生還しさらに2点が入る。6番田鎖はセンターフライに倒れるが、矢板中央は2死無走者からの怒涛の5連打でこの回一挙4点を追加、8対1とリードを7点に広げる。
 7回裏の白鴎大足利の攻撃。この回から矢板中央サイドはライトが大島に替わり江連が入った。先頭の4番秋を死球で出塁させると、5番伊澤を死球で歩かせて無死1、2塁。6番益子に替わっての代打島澤はライトフライに抑えるが、7番中村も四球で1死満塁。8番和家のサードゴロの間に3塁ランナーの秋が生還し1点を返される。9番高取はサードゴロに抑えるが、この回1点を失いスコアは8対2の6点差に縮まった。

 8回表の矢板中央の攻撃。先頭の7番江連はレフトオーバーの二塁打で無死2塁とするが、次の8番印南のバントは強いピッチャー前へのバントとなり、ボールを処理した伊澤は素早くサードへ送球、この回から島澤に替わってサードの守備位置に入った半田が伊澤からの送球をキャッチして2塁ランナーの江連にタッチしてアウト、送りバント失敗となってしまい1死1塁。9番渡辺は見逃し三振で2死1塁。1番江尻は死球で2死1、2塁となるが2番野中はセカンドゴロでこの回無得点。
 8回裏、白鴎大足利の攻撃。先頭の1番大竹はサードへの内野安打で出塁させるが、2番杉山をライトフライ、3番水野をファーストゴロ、4番秋をサードゴロに打ち取り、この回を無得点に抑える。

 9回表、矢板中央は先頭の3番吉田、4番加藤、5番齋藤がいずれもライトフライに倒れ、三者凡退。
 9回裏の白鴎大足利の攻撃。先頭の5番伊澤をショートゴロ、6番半田をショートゴロ、7番中村をピッチャーライナーに打ち取り、三者凡退に抑えて試合終了。

 スコアは8対2で2015年秋のチャンピオンチームであるシード白鴎大足利に快勝し、2回戦にコマを進めることになった。2時間9分の試合時間の中、序盤において1回表の2ストライクと追い込まれながらのしぶとい打撃で3点をもぎ取った先制パンチ、2回表の2死無走者からの貴重な追加点で県内屈指の好投手水野を捉え、7回表も2死無走者から飛び出した5連打でのダメ押しの4点など、終始先手を取る矢板中央サイドとしては狙い通りの展開に持ち込み、この試合で打線を引っ張った1番江尻と3番吉田の3安打が光った。そして投げては先発の鈴木とリリーフの印南の好投で白鴎大足利の強力打線を2点に抑え、鮮やかな試合運びで強豪をねじ伏せたのである。

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<週刊ベースボールマガジンに本校野球部が掲載される>

ベースボールマガジン社が発行している雑誌で「週刊ベースボールマガジン6月2日号」(2014年5月21日発行)96ページのアマチュア情報最前線に、本校野球部が「13年ぶりの大舞台で得た甲子園初出場への財産」の見出しで、関東大会出場の裏側として”監督が、チーム内で選手たちにどのような意識改革を行っていったのか””冬場に選手たちが強化していったことは何か”の内容で掲載されました。チームとしての今後の成長が楽しみです。

詳しくは LinkIconこちら をクリック!

<白夜書房の「野球小僧 2011年高校野球開幕大特集」に本校野球部選手が掲載される>


 白夜書房が発行している雑誌で2011年3月10日発売の「野球小僧 2011年高校野球開幕大特集」に、本校野球部3年生の福田龍太投手が写真付きで掲載されました。「どんな選手か」、「プロでいえばどんな選手タイプか」など、今後の活躍に期待できる内容が書かれており、彼のますますの成長が楽しみです。

詳しくは LinkIconこちら をクリックしてください。

<白夜書房の「野球小僧 世界野球選手名鑑2010」に本校野球部選手が掲載される>

 白夜書房が発行している雑誌で2010年3月20日発行の「野球小僧 世界野球選手名鑑2010」に、本校野球部2年生の福田龍太投手が写真付きで掲載されました。「どんな選手か」とか「プロでいえばどんな選手タイプか」など、今後の活躍に期待できる内容のことが書かれており、彼のますますの成長が楽しみです。
 福田龍太投手に加え、3年生では斎藤雅史投手と石川将平一塁手も併せて野球小僧に掲載されました。


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オクボール
(雑誌LinkIcon「Baseball Clinic 09年1月号」で紹介されました)