選手実績
主な出身選手
①金沢 岳(かなざわ たけし) 千葉ロッテマリーンズ 捕手
1984.5.5生 180cm 82kg 右投げ左打ち
守っては遠投120m以上の強肩を武器にボールを捕球してから送球までの動作が非常に俊敏で、ランナーが「こっちに投げてくるかも」と思うわずか一瞬のうちに、もう元の塁には戻れなくなっている。それくらいに異常なまでの一瞬での判断の良さと送球の素早さを持っており、ランナーは塁に出ても彼が捕手として座っている限りはうかつにリードを取ることができない。強肩のみならず、打っては高校野球部の専用グラウンドのサク越えを連発したため、その対策としてライト側のネットを高くしたほど。矢板中央では2年秋からチームのキャプテンとなり、4番捕手として攻守にわたりチームの絶対的支柱として活躍。3年夏の甲子園栃木県予選では準決勝で優勝した小山西に3対4で敗れ甲子園出場はならなかったが、強肩強打の捕手としてプロのスカウトの目にとまり、02年ドラフト6位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロでも彼の直向きな活躍が実り、07年8月に星野仙一監督率いる日本代表に選出され、準決勝では彼がスタメンでマスクをかぶってフランスを9対4で破るなど、プレ五輪優勝に貢献。これで自信をつけ、翌08年2月28日の久米島での楽天イーグルスとの練習試合では、初回に2安打1四球のランナーをけん制などで1、2、3塁とすべての塁で刺して話題になった。そして08年5月11日には里崎、橋本、田中雅と相次いで1軍捕手がケガで離脱するピンチにさらされる中、彼がスタメンマスクをかぶって清水を好リードでチームの6連敗阻止に攻守にわたって活躍、楽天を6対1で破り、翌12日付のスポーツニッポンで彼の活躍が大きく取り上げられた。
②熊田 圭(くまだ けい) 日大国際関係学部→NTT信越→全足利クラブ 内野手
1983.8.23生 183cm 85kg 右投げ右打ち
矢板中央ではキャプテンとして3年春に同校を初の関東大会出場に導き、初戦でセンバツ出場の桐光学園相手に3対4と善戦。同校卒業後は日大国際関係学部に進学し、大学4年春には強打を売りにして活躍し、東海地区代表として初の全日本大学野球選手権大会に出場、初戦で九州地区代表の北九州市大に1対0で静岡県勢初勝利に貢献。2回戦では優勝候補の東海大に敗れはしたものの1対5と善戦。
日大国際関係学部卒業後は社会人のNTT信越を経て、全足利クラブへ。全足利でも選手として2014年5月に行われた都市対抗野球栃木県予選で優勝し栃木県第1代表で6月の北関東最終予選に出場、決勝リーグでは富士重工業に2対1、住友金属鹿島にも3対2で逆転勝利し、北関東第1代表として36年ぶり2度目の都市対抗野球本大会出場に貢献した。
③薄井 亮次(うすい りょうじ) 白鷗大 内野手
1991.3.4生 168cm 65kg 右投げ左打ち
真中満(現ヤクルトスワローズ二軍打撃コーチ)のいとこで知られる彼は、矢板中央高校では2年秋から1番遊撃手として活躍、なかなか抜かれない鉄壁の守備と左右に打ち分けるシュアーな打撃で07年秋の秋季栃木県大会では大暴れ。3回戦の栃木工業高校戦の8回裏の2死2塁からの決勝タイムリーから始まり、準々決勝の作新学院高校戦では先頭打者ホームラン、準決勝の宇都宮商業高校戦では9点ビハインドの5回表に3点を返してなおも1死1塁の場面でライトポール際への追撃となる2ランホームラン、6回表の2死満塁からのセンター前2点タイムリー、8回表1死1塁からセンターへのラッキーな同点タイムリー3塁打を放つなどの猛打で一気に同点にしたかと思えば、守備では延長11回裏の2死2塁のピンチに三遊間の深い当たりのゴロを上手く回り込んでさばいて好守備でサヨナラを阻止するなどの攻守にわたる大活躍でチームを延長12回の末に9点差をひっくり返しての11対9での大逆転勝利に貢献。ここ一番での彼の勝負強さで同校を初の秋季関東大会出場に導く。
残念ながら、周囲から大きく期待されながら悲願の甲子園出場は果たせなかったが、09年4月より白鷗大に進学。1年生ながらいきなり春季リーグで、元プロ野球パリーグのロッテオリオンズ出身である藤倉多祐監督からその実力を認められ、三塁手の定位置を勝ち取り同大学のリーグ優勝に貢献。チームは09年6月から行われる全日本大学野球選手権への出場が決まる。6月9日は東京ドームでの1回戦は高岡法科大を5対0で破り、翌10日に神宮球場で行われた2回戦では今大会優勝した法政大に破れはしたものの0対3と善戦。これで大きな自信をつけたであろう彼のさらなる活躍が期待される。
④薄井 新 (うすい しん) 仙台大 遊撃手
2012年3月卒業 右投げ右打ち
・第64回春季栃木県高等学校野球大会 優秀選手
・2014年度第63回全日本大学野球選手権 本大会ベスト8
矢板中央高時代は2010年秋よりキャプテンに就任。透き通った優しさと冷静な判断力を併せ持つ彼の最大の持ち味は、どこでも守れるユーティリティ能力を生かした守備範囲の広さ。内野を任されれば左右の打球への球際に強く、外野に抜けようかという打球でも素早いボールへの瞬時の反応で簡単にはヒットにさせない鉄壁の守備力、そして的確なスローイング能力も併せ持つ選手として活躍。まずは守りからリズムを作り、打っては中軸を任され、チームが上昇気流に乗るにはチームのムードメーカーである彼の攻守にわたる活躍が必要十分条件だった。
本校卒業後、仙台大学に進学。大学3年次には5番遊撃手としてレギュラーの座を獲得、2014年春季仙台六大学野球リーグ戦では東北福祉大などの強豪を抑えて優勝し、神宮球場と東京ドームを会場に開催される第63回全日本大学野球選手権本大会出場に貢献。6月11日水曜日に神宮球場で行われた福岡大学(九州六大学)との2回戦では0対1で迎えた8回表に同点本塁打を放ち、1対1の同点のままタイブレークで迎えた延長10回表に2点を勝ち越し3対1で逆転勝利、同大学の初のベスト8進出に大きく貢献。
今後の彼の活躍が期待される。