新聞専門部会
1 活動
栃木県内の高等学校における新聞活動の発展と振興を図るため
① 学校における新聞発行及び活用についての奨励、育成
② 新聞に関する調査研究及び研修会、講演会の実施
③ 新聞に関する高校生の発表の場の提供
④ 新聞教育指導者の育成
以上を柱として事業を展開する。
2 栃木県高校新聞コンクール開催要項
① 審査する新聞は各校が開催期日前1年間で発行したすべての新聞
② 最優秀賞、優秀賞、奨励賞、健闘賞、速報賞を決定する。決定は新聞社の記者が審査委員長になり行う。
③ 最優秀賞に選ばれた高校が全国大会へ出場する。
3 新聞づくりの五か条
① 記事は足で書け。
取材さえしっかりしていれば、文章はおのずと書ける。文章がうまく書けない人も次第に上達する。取材中心で依頼原稿は極力避けよう。
② 多角的な取材を。
取材は一方的にならないこと。十一(プラスマイナス)両方の意見を取材しよう。学校新聞では三者「生徒・教師・保護者」は必須。地域・専門家 の取材もまじえ、記事に深みと広がりをもたせよう。特集記事はこれを心がけよう。
③ 真実を伝えよ。
新聞は事実を正確で公正に伝えることが命である。そこにある事実は何か、ジャーナリズムの真髄は真実が何かを伝えることにある。
④ 読まれる新聞づくりを。
読んでもらってはじめて新聞の影響力が発揮される。ビジュアルな紙面づくりを心がけ、読まれる工夫をしよう。そのためには、他紙の研究も。
④ オピニオンリーダーたれ。
記録し、知らせるだけの新聞ではなく、問題提起や起言をして学校や社会を変えていけたら素晴らしい。問題意識を常に持ち、時代を切り開いていく気概を持とう。まさに、「風」を起こせ。
⑤ 補足
新聞を公器というのは古い言葉かもしれないが、一般の新聞は特定の人や機関のためにあるものではなく、世間一般のひとの「知る権利」を保証するためにあるものだ。
スクールジャーナリズムとしての学校新聞は生徒のためにある。新聞の発行は自己満足でやっているのではない。生徒を代表して取材をする。新聞を発行することによって、読者に「知る権利」を保証し、発行者は「表現の自由」を体得する。この視点を忘れないようにしたい。表現の自由とプライ バシーの権利を常に意識しよう。新聞は民主主義を育て、創造していく原点であるという意識を持ちたい。
4 過去の大会
第11回県高校新聞コンクール(平成29年度)
第11回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は11月16日、宇都宮女子高校明鏡寮を会場に、午後1時30分から行われ、矢板中央高校が11年連続12回目の全国大会出場を決めた。県内は10校の新聞部が加盟しており、今回は矢板中央高校、宇都宮女子高校など県内7校が参加した。
五味田部会長が「新聞の作り方、新聞製作技術などを含めてきょうは講話がある。今後の新聞製作に生かしてほしい」とあいさつ。部員交流では矢板中央高校新聞部の北原玄徳君(1年)が「全国大会に出場して」という演題で発表した。
続いて宇都宮女子高校新聞部の牧内美紅さんが(2年)「新聞製作で心がけていること」と題し、日々の活動などを紹介。その中で牧内さんは「活動は小規模だが新聞部は70年の歴史がある。伝統を大切にして活動を続けていきたい」と今後の取り組みについて意欲を見せていた。
研修では、石川忠彦とちぎ朝日新聞編集長が、次に真岡新聞社の貝瀨香記者が講演した。
講演後、表彰式を行い、最優秀賞に矢板中央高校、優秀賞に宇都宮高校、奨励賞に宇都宮中央女子高校、健闘賞に宇都宮女子高校、栃木女子高校、宇都宮北高校、足利工業大学付属高校が受賞した。
第10回県高校コンクール(28年度)
第10回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会予選会は11月4日、宇都宮中央女子高校を会場に、午後1時から行われた。県内は10校の新聞部が加盟しており生徒、職員30人が参加した。この結果、矢板中央高校が10年連続で最優秀賞を受賞し、来年夏に行われる全国総文祭宮城大会に出場する。同校の全国大会出場は11回目。
はじめに会場校の宇都宮中央女子高校の大山教頭が「部員同士の交流会や講演会などが予定されている。話をよく聞いて参考にしてください」と今大会の研修、部員交流に期待を寄せた。
続いて五味田部会長が「年1回、新聞部員がこの場で交流することはとても貴重な時間です。ぜひこの機会に新聞の作り方を勉強してもらいたい」とあいさつした。
その後の部員交流会では矢板中央高校新聞部の石下美琴さん(1年)が「全国大会に参加して」をテーマに発表。続いて、松尾祐輝部長(3年)が同部の新聞作成の過程をスライドなど使って説明。新聞部での苦労や先輩としてのプレッシャー、新聞を作る上での大切なことをわかりやすく発表した。
研修では、下野新聞社論説委員の河又弘子さんが「記事・論説コラムの書き方・見出しのつけ方」という演題で講演。河又さんは宇都宮中央女子高校を卒業し、大学へ進学。その後下野新聞社に入社し、活躍している。
その中で河又さんは自分が高校生時代に思っていたことを紹介した。新聞は県内で起きたことをいち早く県民に伝えるという使命があることや、あったことはすぐに記事にすることを力強く主張した。
講演後、表彰式を行い、最優秀賞に矢板中央高校、優秀賞に栃木女子高校、健闘賞に宇都宮中央女子高校、宇都宮女子高校、宇都宮北高校、足利工業大学付属高校、金賞に宇都宮中央女子高校、足利工業大学付属高校が受賞した。矢板中央高校受賞の理由は月に2回新聞を発行していることなどであった。
第9回県高校新聞コンクール(27年度)
第9回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は10月28日、宇都宮中央女子高校を会場に、午後1時30分から行われた。県内は10校の新聞部が、加盟しており生徒、職員約80人が、参加した。この結果、矢板中央高校が9年連続で最優秀賞を受賞し、来年夏に行われる全国総文祭広島に出場する。同校の全国大会出場は10回。
はじめに会場校の宇都宮中央女子高校の橘川校長が「きょうは日頃の取り組みなどの情報を交換し合って充実した時間を持って下さい」と今大会の研修、部員交流に期待を寄せた。
続いて五味田部会長が「今や新聞は読むだけではなく創る側も重要になってきている。なかなかこのような機会はない。今後の行動が向上することを願う」とあいさつ。
その後の部員交流では矢板中央高校の松尾祐輝部長(2年)が同部での取り組みを紹介。昨年から所属している松尾君は新聞部での苦労や先輩としてのプレッシャー、新聞を作る事での大切なことを発表した。
研修では、下野新聞社の岡田優子記者が「子供の貧困問題を取材して」という演題で講演。岡田さんは宇都宮中央女子高校を卒業し、大学へ進学。その後下野新聞社に入社し、活躍している。
その中で岡田記者は子供の貧困問題の取材に力を入れ、身近にある子供や家庭の問題を紹介した。新聞に掲載後は大きな反響があり、それだけ情報を伝達する場合は正確な情報を伝えなくてはならないと力強く述べた。また新聞記者になろうとしたきっかけなども話した。
講演後の質問では「大学で何を学べば新聞記者になれるか」、「貧困問題について国にやってほしいことは何か」、「新聞のメリットはどこか」、「写真を撮る際に気をつけていることは」と質問が相次ぎ、それに対してていねいに答えていた。
講演後表彰式を行い、最優秀賞に矢板中央高校、最優秀賞に宇都宮中央女子高校健闘賞に宇都宮女子高校、栃木女子高校、宇都宮北高校、足利工業大学付属高校、栃木商業高校が受賞した。矢板中央高校の受賞理由は年間24回発行する熱意や部員自らが広告を取りに行くことなどであった。
それぞれの新聞について審査委員長のとちぎ朝日新聞の大栗降編集者が講評した。
矢板中央高校は矢板市以内で行われた。「ぼ蔵の企画展」の記事に触れ、古い蔵で実施された企画展に足を運び、校外取材を行っているところが評価された。
宇都宮中央女子高校は「百鬼夜行」という怪談話や「ロータリーの上のはるかちゃん」を紹介し、特に「ロータリーの上のはるかちゃん」は普段見慣れている銅像や作者の思いなどのストーリーを掲載した。栃木女子高校は第1回の卒業生から寄贈された1枚の卒業証書を介して初代同窓生と在校生の心温まる記事が認められた。
表彰は次の通り。
【最優秀賞】矢板中央高校
【優秀賞】宇都宮中央女子高校
【健闘賞】宇都宮中央女子高校、栃木女子高校、宇都宮北高校、足利工業大学付属高校、栃木商業高校
【下野新聞社金賞】矢板中央高校、宇都宮中央女子高校
【下野新聞社奨励賞】宇都宮女子高校、栃木女子高校、宇都宮女子高校、足利工業大学付属高校、栃木商業高校
【優秀部員表彰】高橋実来(矢板中央)、木野駿平(同)
第8回県高校新聞コンクール(26年度)
第8回栃木県高等学校新聞コンクール兼全国大会県予選会は11月7日、鹿沼東高校を会場に午後1時30分から行われた。県内は11校の新聞部が加盟しており、生徒職員約40人が参加した。この結果、矢板中央高校が8年連続で最優秀賞を受賞し、来年夏に行われる全国高文祭滋賀大会に出場することが決まった。新聞部の全国大会出場は9回目。
初めに鹿沼東高校の大森副部会長が「きょうは学校の垣根を超えて交流があると思う。実りある機会になることを願う」と部員交流に期待を寄せた。
続いて五味田部会長が「写真や記事で読み手に訴える新聞であるが、今日の研修で、日頃から事実に向き合っている方の講演が聞けるということは大変貴重なことだ。技術を含めて新聞作成の交流も深めてほしい」と挨拶した。
その後の部員交流会では宇都宮中央女子高新聞部が新聞作成の取り組みを発表した。中には最初配られた「中央女子高新聞」を照らし合わせながら見ている生徒もいた。
研修では、とちぎ朝日新聞社の長島一顕記者、フリージャーナリストの中谷咲子さんがそれぞれ講演。永島記者は野球やサッカーのスポーツ取材をしてから記事になるまでの流れを話した。「野球の取材ではスコアをつけながら写真を撮り、ボールから目を離さないようにする」、「サッカーでは時刻の確認を欠かさないこと」と注意事項を述べた。
中谷さんはフリーライターになるまでは医学書編集者で医師に書いてもらった原稿をまとめる側であったことを明かした。現在は会社に属さず活動するフリーライターとして活動している。中谷さんは先輩から「広辞苑さえ疑え」という言葉に感銘を受けたと医学書時代のことを話し、今でもその言葉通り、実際に取材をしてから知ったことを信じていると語った。
講演後、表彰式が行われ、最優秀賞に矢板中央高校、優秀校に鹿沼東高校、宇都宮中央女子高校がそれぞれ受賞した。最後に、受賞した新聞部について審査委員長の大栗隆氏(栃木朝日編集長)が講評を述べた。
第7回県高校新聞コンクール(25年度)
第7回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は10月31日、鹿沼東高校を会場に、午後1時30分から行われた。県内12校の新聞部が加同盟しており、生徒、職員約50人が参加した。この結果、矢板中央高校が7年連続で最優秀賞を受賞し、来年夏に行われる全国総文祭茨城大会に出場することが決まった。
はじめに鹿沼東高校の山崎副部会長が「きょうは学校の垣根を越えて交流があると思う。また研修では日頃から事実に向き合っている方の講演が聞けることは大変貴重だ。実りある機会になることを願う」と今大会の研修、部員交流に期待を寄せた。
続けて五味田部会長が「新聞を作るというは読むこととは全く違う。技術を含めて新聞製作の交流も深めて欲しい」とあいさつした。
その後の部員交流では本校新聞部がパソコンとスライドを使って新聞製作の取り組みを発表した。中には最初に配られた「中央ぷれす」を照らし合わせながら見ている生徒もいた。発表後、鹿沼東高校の生徒から「大変なことは何ですか」「全国大会の感想を聞かせてください」などの質問があり、矢板中央高校の部員たちが照れながらもしっかりと答えていた。
研修では、とちぎ朝日新聞社の大栗隆編集局長、報道カメラマンの木主和治さんがそれぞれ講演。大栗編集局長は過去の経歴を話した。大栗さんは大学卒業後36年間、活字媒体の世界で活躍。かつでは競馬新聞、経済情報誌、業界紙、栃木新聞などを手がけた。その中で大栗さんが関わった当時の事件も紹介し、裏話を聞くことが出来た。来年は還暦を迎えるそうで同じ活字の世界で奮闘する若い後輩に対して「本を読むこと」「若いうちから色々なものに興味を持つこと」など文章を書くコツを説いた。
木主さんは報道写真の撮り方を伝授。木主さんは38年間高校野球の決勝戦や、その他に美味しいランチ、ディナー、スイーツも取材している。最初はカメラを手に、カメラレンズの用途、シャッターチャンスを逃さないために要点を説明した。木主さんが実際に撮影した写真を基に解説。木主さんは「撮影は何を表現したいか一瞬でそれを決めなければならないので瞬時の判断力が必要。またただ写真を撮るのではなく撮った時にどのような写真になるか想像すること、光と影も考えて撮影すること」といった計算しながらの撮影も大切だと話した。
講演後、表彰式を行い、最優秀賞に矢板中央高校優秀賞に鹿沼東高校、宇都宮中央女子高校、健闘賞に宇都宮女子高校が受賞した。
第6回県高校新聞コンクール(24年度)
第6回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選(栃高文連主催、下野新聞社後援)は10月19日、矢板中央高校東館会議室で午後1時半から行われ、矢板中央が6年連続で最優秀賞に輝き、6年連続7回目の全国大会へ出場することが決定した。全国大会は来年夏、長崎県長崎市で行われる。
初めに五味田部会長が「我々は新聞のお蔭で、今起こっていることが知ることができる。一昨年の大震災でも新聞の重要性を再確認した。今日は二人の講師の先生方をお迎えして、研修会も実施されます。二人のお話を通して、今後の新聞活動の参考にしてほしい」とあいさつした。
続いて、部員交流会では矢板中央高校の益子達明君(1年7組)が「全国大会を振り返って」のテーマでスピーチした。益子君は夏休みの補習を受けながら全国大会を目指して活動し、大会では秋篠宮殿下を写真に撮り、みんなで世界に一つだけの新聞を創りあげたことから「新聞は一人では作れない」ということを実感したことを発表した。
次に、鹿沼東高校が「新聞製作の取り組み」をテーマに、パワーポインターを使って発表した。学校紹介から始まって、ある日のインタビュー記事について、インタビューした記者が各自、苦労したことなどを説明して「文章を書く楽しさ、情報を正確に伝える難しさを実感した」と結論づけていた。
研修会では、報道カメラマン38年という木主和治さん(61)、栃木読売社の相沢友之編集局長(56)からそれぞれの話を聞いた。木主カメラマンは「報道写真の撮り方」について講演。報道写真は人物を入れて撮ることが基本であることを過去、撮影した実際の写真を見せながら説明した。「写真は非常に重要。大きな現場になればなるほど欠かせないものとなっている」と話した。また「震災の時に写真の価値が改めて認められたのではないかと思う」と振り返った。
また、相沢編集局長は、「高校野球の裏話」との題で講演。下馬評にも上がっていなかった宇都宮南高が決勝戦まで勝ち上がった。新聞部員たちは聞くことの出来ない舞台の話を食い入るように聞いていた。
講演後、表彰式を行い、最優秀賞に本校新聞部、優秀賞に鹿沼東高校、健闘賞に宇都宮女子高校が受賞した。また優秀部員表彰では原田歩君(矢板中央)が選ばれた。
栃高文連新聞専門部には現在、13校300人が加盟している。
第5回県高校新聞コンクール(23年度)
第5回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は11月8日、矢板中央高校東館会議室で午後1時から行われ、矢板中央高校が5年連続で最優秀賞に輝き、5年連続6回目の全国大会へ出場することが決定した。全国大会は来年夏、富山県高岡市で行われる。
はじめに五味田部会長が「このような機会を通して新聞の在り方や新聞を作る側での立場を考えて他校との交流が深まることを願う」とあいさつ。
その後の部員交流では、矢板中央高等学校新聞部が3年間を振り返ってのスピーチ、パワーポインターを使っての全国大会の活動報告、新聞作等の取り組みを発表した。
まず始めに大澤龍人君によるスピーチが行われた。内容は3年間部活を通して思ったことや全国大会へ参加しての感想で、「飾るだけの新聞ではなく、読んでもらえる新聞作りをより一層心がけようと思った」と話した。
次に、北條靖治君による福島大会の活動内容、感想などがパワーポインターを使用する発表は初めての試みであったが、写真や大画面を用いた発表はとても分かりやすく、大成功を収めた。
最後は、田中和哉君に新聞製作の取り組みが発表された。この発表には事前に配られた特集号が使われた。この特集号の中には「新聞ができるまで」という記事が載っており、発表はこの記事を軸に行われた。
発表後は読売新聞東京社小山支局(前東京本社航空部次長)の小堀日出春支局長が「航空取材から見た新聞報道」をテーマに講演した。現在新聞には航空部という部署がり、日本のマスコミ各社は取材のため航空機の所有や、航空会社とチャーター専属契約を結び、上空からの写真撮影や取材など行っている。特に3月11日に発生した東日本大震災では直後から2週間で86フライト、時間にして162時間10分取材を行い、空からの取材が非常に多かったと回顧した。
通常上空からの写真が紙面で使用されるのは120枚くらいだが、震災時は246枚と2倍に増加した。小堀支局長は「大きな現場になればなるほど、(空からの写真は)欠かせないものとなっている」と話した。また「震災の時に新聞の価値が改めて認められたのではないかと思う」と振り返った。生徒たちも普段聴くことの出来ない舞台裏の話を食い入るように聞いていた。
最優秀賞に矢板中央高校、優秀賞に鹿沼東高校、健闘賞に宇都宮中央女子高校が受賞した。また優秀部員表彰では君島亜樹邑君(矢板中央)ら9人が選ばれた。県内は13校の新聞部が加盟している。
第4回県高校新聞コンクール(22年度)
第4回栃木県新聞コンクール兼全国大会予選下野新聞社後授会は10月22日、矢板中央東館会議室で行われ、矢板中央高校、大田原女子高校、鹿沼東高校の新聞部員など30人が出席した。
はじめに高文連新聞専門部の五味田会長は「仲間が一同に介してのこの活動を次の新聞作りのステップにしてほしい」とあいさつした。
続いて研修会では、とちぎ朝日新聞社編集長・大栗隆氏が「取材裏話あれこれ」というテーマで約1時間講演。大栗氏は競馬専門誌の記者、栃木新聞の整理部部長、企業専門誌、業界の記者を経て、とちぎ朝日新聞社編集長として現在に至っている。これまでの記者生活を振り返って「この業界で35年間生き延びてこられたのは毎日紙面を制作するうちに自信が生まれたから。おかげでその後入社した会社で臆することなく働けた」と仕事を通して自分が学んだことや紙面作りへの情熱を熱く語った。講演後は「仕事にやりがいを感じますか」「カメラの技術はどこで磨くのか」「マスコミ業界はハードワークですか」などの質問があり、大栗氏は丁寧に答えていた。
続いて部員交流では、大田原女子高校新聞部が新聞製作等の取り組みを紹介。活動の他、気になった社会や校内のニュースをわかりやすく模造紙にまとめ発表した。
結果発表では、最優秀賞に矢板中央高校の新聞「中央ぷれす」が受賞した。また下野新聞社賞も贈られた。同校の受賞は4年連続4回目。優秀賞には大田原女子、鹿沼東両校新聞部が輝いた。優秀部門表彰では北條靖治君(矢板中央2年)、塚本早智さん(大田原女子高3年)、鎌田恭穂さん(鹿沼東高3年)が選ばれた。
矢板中央高校新聞部は来年8月に福島県会津若松市で開かれる第37回全国高校総合文化祭に出場する。
第3回県高校新聞コンクール(21年度)
第3回県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は10月27日午後、矢板中央高校東館会議室で開かれ、最優秀賞に矢板中央高校の新聞「中央ぷれす」が受賞した。同校の受賞は3年連続3回目で、来年8月に宮崎県で開かれる第35回全国高校総合文化祭に出場する。また、下野新聞社賞も贈られた。優秀賞には大田原女子、黒磯南、鹿沼東高校の3校が受賞した。
コンクールは県内新聞部員の研修会が併せて実施され、今回は下野新聞社報道部の井上孝男運動部長が「新聞あれこれ」というテーマで約1時間講演した。井上部長は日本の新聞社の現状や記者クラブの善悪、下野新聞社の現状分析、知的所有権や広告料など細々とした知識を高校生たちに教えた。「ニュースは人をたくさん使うから、費用がかかるのです」と情報産業の厳しさを訴えた。矢板中央高校の田中和哉君は「下野新聞が共同通信社へ支払う費用などいつもとは違った角度から新聞社を知ることが出来ました」と話していた。
この後、高文連新聞専門部の佐藤勝宏会長から「最近の高校生は新聞を読まないと聞いています。新聞を読めば社会の知識を知ることが得ることが出来ます。新聞を活用して学校の勉学に生かして欲しい」とあいさつがあった。続いて、黒磯南高校から部活動や授業の風景などの発表、並行して部活顧問らが別室で審査会を実施した。
新聞専門部の中山久生事務局長から審査結果が発表され、今年度の優秀部員表彰では矢板中央高校の大野一平君ら8人が受賞した。県内高校には17校に新聞部があり、そのうち13校がコンクールに参加している。
第2回県高校新聞コンクール(20年度)
第2回栃木県高校新聞コンクール兼全国大会県予選会は10月17日午後1時半から、矢板中央高校東館会議室で開催され、矢板中央高校の他に鹿沼東高校、黒磯南高校、大田原女子高校の教員、生徒合わせて50人が参加して行われた。この結果、矢板中央高校新聞は最優秀賞し、来年度三重県津市で行われる全国大会へ出場は2年連続3回目。
あいさつで佐藤部会長は「若者の活字離れか進んでいるので、世の中の動きを、新聞を通して学ぶべき。各校の新聞部はこれからも頑張ってほしい」と各校の活躍を願った。
続いて駒澤大学新聞研究所の室井敏男先生が講演「新聞の現状と課題」を行った室井先生は産経新聞の記者を30年以上していたベテラン。話の中で新聞記者生活をする上で大切なことを話した。「さまざまなものを見てどう感じたか考え、感性を磨くことが大切。新聞記者は知らないものでもお知らせするので、感性を磨いておくことが大切。新聞記者に限らず、感性が豊かな人を今の社会が求めている。電柱の色を疑問に持って調べた生徒もいる。運動部が優勝したときも、スポーツ以外のことも調べることも大切。意外な一面を新聞で知らせることができる」と生徒一人一人に訴えた。
またその他に出席者から「新聞社採用試験ではどういうところを見ているのか」、「いつまでも心の残ってしまう事件はあるか」などの質問がなされ、それぞれが新聞記者や取材に興味・関心を持って様子だった。その後10分間の休憩を取り、各校の顧問で審査会を、その問生徒たちは鹿沼東高校の学校紹介のビデを見た。ビデオだは鹿沼東高校の教育方針や、部活動の様子が紹介され、部員たちは物珍しそうに見ていた。
結果発表で最優秀賞は矢板中央高校、優秀賞に鹿沼東高校、黒磯南高校、大田原女子高校に決定した。
第1回県高校新聞コンクール(19年度)
第1回高校新聞コンクール兼全国大会県予選会(県高等学校文化連盟新聞専門部主催)は10月29日午後1時半から東館会議室で開催され、矢板中央高校、鹿沼東高校、黒磯南高校、大田原女子高校の教員、生徒合わせて30人が参加して行われた。この結果、矢板中央高校新聞部は最優秀賞を受賞し、来年度群馬県で開かれる全国大会へ出場する。
会長あいさつで佐藤会長は「今年4月に栃木県高文連の新聞専門部会が発足した。現代は若者の活字離れが進んでおり、そういう意味では、学校新聞の果たす役割は大切なものだ。これからも各校いる」と各校の活躍を願った。
続いて下野新聞社地域報道部の青柳修矢板支局長が講演「新聞記者の仕事とは」を行った。青柳矢板支局長はこの道に入って9年のベテラン記者である。話の中で以前社会部に所属していたころのエピソードを。特に一昨日の12月に起きた「今市市女児殺害事件」ついて、「上司から『今市の女の子が行方不明になっている』との連絡を受けた。『もしかしたら大きな事件になるかもしれない』と新聞記者の勘が働いた」という 。そして数日後茨城県で女児の遺体を発見し、まぎれもなく全国ニュースとなった。この時、青柳矢板市局長は三日三晩寝ずの取材を行い、また周囲には約1000人の報道陣が詰め掛け、何機ものヘリコプターが上空を騒がした。当時の緊迫した様子を説明し、参加者にも緊張した雰囲気がビリビリ伝わっていた。
またその他に主席者から「一回の警察の聞き込みで、どのくらいの情報が集まるのか」、「もし被害者が学生だったとしたら、学校側は情報を提供してくれるのか」なのどの質問がなされ、それぞれが新聞記者や取材に興味・関心を持った様子だった。
その後10分間の休憩を取り、各校の顧問で審査会を、その間生徒たちは矢板中央高校の新聞製作に関する発表を聞いた。同行新聞部前部長の大森康裕君(3年3組)はそのつど、使用したカットやゲラなど見せ、たこうの部員たちは物珍しそうに見ていた。
結果発表で最優秀賞は矢板中央高等学校、優秀賞は鹿沼東高校、黒磯南高校、大田原女子高校に決定した。講評は「今後も研修会や静と動詩の交流会などで得た知識を各校に持ち帰って頂き、新聞活動を盛り上げてください」と力強く訴えた。
県高等学校文化連盟新聞専門部は今年7月に発表し、宇都宮、宇都宮女子など13校が加盟している。